煙に見立てた白いシーツをくぐって訓練する古仁屋幼稚園園児たち
約束と魔法で身を守れ
瀬戸内町消防団
瀬戸内町消防団(金久修団長)は31日、同町の古仁屋小学校附属幼稚園(高田信幸園長、83人)で「防火・防災教室」を開いた。園児たちは、火事・地震・大雨の災害時は自分の体は自分たちで守ろうと、三つの約束と魔法を消防団員から教わり身につけた。
同教室は、子どもたちが火災や災害に直面した際、少しでも自身で対処できるように学ぼうと同消防団が取り組むもの。この日は、同女性消防団員(尾崎由佳代表)7人が登壇し、楽しく指導にあたった。
授業では園児でも分かるようにと、緊急時の行動を「約束」、身を守る方法を「魔法」に置き換えて、災害時の対処方法を優しく紹介。クイズや紙芝居、ダンスなどを通して、防火・防災に関する正しい知識や身を守る術を学んだ。
火災時について団員らは、「火事を見つけたら大きな声で大人を呼んで、煙を吸わないように逃げて」と園児たちと約束。「口を手で押さえ、姿勢を低くして避難する」魔法を説明すると、園児たちも楽しそうに真似て煙に見立てた白いシーツをかがんでくぐるなど訓練した。
この他、地震、大雨時についてもクイズや訓練で分かりやすく学習。最後は、三つの約束を覚えるダンスを団員と一緒に踊って、学びの証・ヒーローメダルを受け取った。
田島りくとくん(6)は、「地震の時は、硬い物を頭に乗せて逃げることとかたくさん覚えた」と喜び、団員については「部屋にいた時はびっくりしたけど、かっこよかった」と目を輝かせた。
同・渡山夢生団員は「災害時はまず、自分の体を守ることが一番。少しでも役立ててほしい」と話した。