講演やシンポなど J―HOPイン奄美

来島した薬剤師がディスカッションやグループワークを行った

患者目線で見守り寄り添い
薬剤師による在宅医療考える

 一社・全国薬剤師・在宅療養支援連絡会(=J―HOP、宇田和夫代表理事)の九州沖縄ブロック研修会イン奄美が3日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。薬剤師や関係者など約80人が全国から参加。薬剤師が行う在宅医療サービスの意義、患者目線を持った見守りや寄り添いについて意見を交わした。

 同ブロックの研修会が離島域で開催されるのは初めて。「在宅について語り合おう」をテーマに、在宅患者を訪問指導する担当者が実体験やエピソードを語った。

 基調講演は、奄美大会実行委員長の勇径明=みちあき=さん(奄美市名瀬、なごみ薬局)が在宅患者のケアのあり方を訴え。「常に『何ができるか』を自問しながら患者さまと接してきた。やさしさと責任感を大切に、これからも業務に尽くしたい」と結んだ。

 また午前のシンポジウム「はじめての在宅編」ではパネリスト4人が登壇。薬局薬剤師と病院薬剤師による「薬薬連携」、在宅医療を取り巻く各機関間の「多職種連携」について参加者から質問があり、「出来ること、時間が掛かることを整理し、実情に沿った態勢づくりが必要」「横の連携は今後さらに重要となる」などと回答した。

 千代延誠治・同ブロック長は「奄美の薬剤師にとって、地域における薬剤師の役割をあらためて認識できる機会になったのでは」と話した。