関東宇検村会総会・懇親会

「孫は絶対にだまさない」と気を付けるよう話す、川畑文隆さん

大島紬の婦人らに囲まれながら熱唱する、徳永ゆうきさん

前田会長の孫で小4の岡西亜子さん(中央)の若さあふれるダンスに、元山村長(右隣)らも踊り出す

240人参加、シマ口飛び交い盛況

 【東京】関東宇検村会(前田多都子会長)はこのほど、品川区総合区民会館「きゅりあん」で「第95回(令和元年)関東宇検村会総会・懇親会」を開いた。会には来賓、出身者ら約240人が集まり大盛況となった。会場には「宇検村の物産コーナー」も設けられ、総会、講演、懇親会の3部構成で進行。シマ口が飛び交うなか、参加者らは笑顔で楽しんでいた。

 元気いっぱいの石川幸子さんの開会宣言、郷土遙拝、宇検村民歌斉唱に続いて前田会長が登壇。「初めての女性会長ですが、執行部や会員の皆さまに支えられて頑張っておりますので、どうかご安心ください」。にこやかに感謝の気持ちが伝えられた。

 議事の後、来賓が紹介され、元山公知村長があいさつ。「東京の地で村民歌が流れるのを聞いて感慨深いものがある。95年もの長い間、会を守り抜いてきたことに感謝したい」と語った。

 また、奄美大島開運酒造・渡慶彦代表取締役社長は「1996年に工場誘致されて以来、歴代の村長、そして村民の方々にお世話になってきました」と地域との関わりを振り返った。ほか、東京奄美会・大江修造会長があいさつした。

 第二部は、元警視庁勤務の川畑文隆さんが巡査の姿で登場。「意外と身近にだまされている人が多いんです」と解説しながら、「オレオレ詐欺撲滅運動」としてユーモアを交えながら講演した。さらに、浜島代志子さんと山本志津さんによる、対話式読み聞かせ「奄美お話キャラバン」が行われた。

 第三部の懇親会は、宇検村青年部による振り出しを合図にスタート。シマ唄に続いて、徳永ゆうきさんが大きな拍手に迎えられステージへ。「渋谷節だよ青春は」などを熱唱したほか、得意の鉄道の物まねでも大いに盛り上げた。ほかに、石附道代さんに来賓が参加したフラダンス、シマ口ラジオ体操、女性部による踊り、しまらっきょうショー、久永さとみさんの歌など盛りだくさん。全員での「島のブルース」「六調」で歓喜の輪が広がりフィナーレとなった。