大会を制し3連覇したFC九州バイラオールの要田監督(後列左)、東さん(前列左から3人目)、前島さん(前列左)と3人の奄美関係者が所属する(提供写真)
先天的な要因や、病気、事故などによる切断で手足を失った選手らが松葉づえ(クラッチ)を突いてプレーするアンプティサッカー競技。先日、神奈川県川崎市の富士通スタジアム川崎で第9回「日本アンプティサッカー選手権大会」が開かれ、奄美関係者3人が所属するFC九州バイラオールが優勝して大会3連覇を達成した。
FC九州バイラオールは2011年7月に結成されたチームで大分県や福岡県など九州を本拠地に活動。チームには龍郷町赤尾木在住の要田亨監督(43)と、奄美市笠利町手花部の東幸弘さん(37)=ゴールキーパー=、熊本県(龍郷町赤尾木出身)の前島宗平さん(29)=フィールドプレイヤー=の3人が所属していて選手権大会に出場した。
予選Bグループのバイラオールは、3戦全勝とグループ首位で突破。決勝はAグループ首位の関西セッチエストレーラスとの対戦。決勝戦は1―1でPK戦にもつれ込み、5―3でバイラオールが優勝の栄冠に輝いた。
要田監督はIターンで奄美に移住。もともと聴覚障がい者のサッカーであるデフサッカーの普及活動に携わっていて、15年にアンプティサッカーに出会いバイラオールでゴールキーパーとして活躍する東さんに誘われてバイラオールに入ったという。
要田監督は、「奄美という狭い地域から、3連覇したチームに選手が入っているのはすごいこと。奄美出身選手の活躍が子どもたちや障がい者スポーツに関わる人などの希望になれば」と語った。
結果は次の通り。
【予選】▽グループB FC九州バイラオール4―0A―pfeile広島AFC・Asilsfida北海道AFC、FC九州バイラオール5―0AFC Bumble Bee千葉、FC九州バイラオール5―1ガネーシャ静岡・FC―ONE TOP
【決勝】FC九州バイラオール1―1(PK5―3)関西セッチエストレーラス