西康範さんが撮影した奄美固有種の「アマミリンドウ」
日差し浴びて輝く
立冬を迎えた奄美大島の北部で固有種の「アマミリンドウ」が開花している。奄美市名瀬の西康範さんが10日、晩秋の日差しを浴びて輝く姿を撮影した。西さんは「誤って伐採されたり盗掘被害などで自生地が少なくなっていて、かつて見られた奄美大島南部の自生地では姿を消してしまったようだ。開花期で花は見頃になっている」と話した。
リンドウ科の明るい草地に生える多年草。奄美大島、徳之島、喜界島に自生する。最新の県のレッドデータブックでは、絶滅危惧Ⅰ類にリストアップされている。
開花期は秋で、花冠は青紫色で5裂する。花びらを観察すると内側には緑色の斑点がある。花は深まる秋に色彩のコントラストが楽しめる。