実際に自動車からカラーコーンを見て、死角の多さを確認した参加者たち
事故抑止へ専門家に学ぶ
地域リーダーら
県男女共同参画局くらし共生協働課は12日、地域活動で中心的役割を担う高齢者等を対象に「高齢運転者交通事故防止講習会」を奄美市名瀬の奄美自動車学校で開いた。自治会長や老人クラブ代表、民生員など参加者約15人は、地域に高齢ドライバー事故抑止の輪を広げようと、ハンドルを握る際の注意点を専門家などから学んだ。
講習会は、県下7カ所の自動車教習所と連携し、参加・体験・実践型の講習として実施。地域のリーダーたちに高齢運転者の交通事故防止に関する知識・技術を習得してもらうことで、地域に伝えてもらおうとの狙いがある。
この日は、県、奄美署、JAF、教習所指導員らが講師を務め、講義や実践などで指導。会は同課・馬塲猛主査が「高齢運転者交通事故の特長」と題する講義から始まった。
馬塲主査は、不十分な安全確認が事故の主な要因になっていることや右折時、出合い頭が多いことを説明。体調の悪い時は運転しないことやや交差点に気をつけることなどが呼び掛けられた。
実車指導では、実際に車に乗って死角の多さを確認し、危険を予測した運転の重要さなどをJAFが指導。メーカー指導の下、衝突回避の自動ブレーキ機能を備えた乗車なども体験した。
有良老人クラブ・恵美勲会長は「(調査から)年齢が高くなればなるほど、運転に過信があることに驚いた。死角や体調管理など(仲間には)伝えていきたい」と話した。