宝島の青年団ら来島

奄美大島商工会議所青年部のメンバーらと意見交換、交流を深めた宝島青年団のメンバーら

奄美と連携し島の魅力発信へ
奄美市や商議所など訪問

 十島村の宝島の青年団や村職員ら10人で組織する訪問団が14日、奄美市名瀬の奄美大島商工会議所を訪れ、同商議所青年部や奄美大島青年会議所のメンバーらと交流会を開き、両島の交流推進に向け意見交換した。

 宝島は奄美大島と屋久島の間に点在するトカラ列島南端の有人島で、約120人の島民が暮らしている。10人は13日に奄美入りし、14日に奄美市役所などを訪問、朝山毅市長らと面会し、両島の交流推進を呼び掛けた。

 同青年部らとの交流会では、訪問団を代表し宝島青年団の福島隆志副団長が「宝島の課題解決に向け、奄美の人たちの力を借りたい。交流を深めながら、互いの島の魅力を生かした振興策などに取り組んでいけたら」と呼び掛けた。人口減少に伴う労働力確保などの課題や、両島の魅力を生かした新たな観光資源の開発などについても意見交換した。

 同村主催のトカラ列島の島々を巡るマラソン大会や宝島の温泉の活用策、特産品の奄美での販売などについて、奄美での支援策などに関する情報交換もあり、今後も交流を促進していくことを確認した。

 宝島で海産物や果物などを使った特産品の生産販売を手掛ける本名一竹さんは「奄美大島での取引も増えている。奄美の人たちは、宝島に対する思いも強く、これからもっと交流を深めていきたい」と話した。