天城町で初開催の「ユネスコ書き損じハガキ回収キャンペーン・チャリティーコンサート」=23日夜、同町防災センター
【徳之島】ユネスコ書き損じハガキ回収キャンペーンの「第19回チャリティーコンサート~たった一枚のハガキが子どもたちを救う~」(徳之島ユネスコ協会ユネスコ世界寺子屋運動実行委員会主催)が23日夜、天城町防災センターであった。住民ら観客がハガキや切手、鍵盤ハーモニカなどを持参協力し、アマチュアバンドなど10組のステージを楽しんだ。
世界中の恵まれない子らに学びの場や学用品、給食などの提供支援を進めているユネスコ世界寺子屋運動の一環。同徳之島コンサートは2000(平成12)年に、島内のアマチュア音楽グループなどの発表と鑑賞・交流の場に―と徳之島町会場で行われてきた。
今年は運動の拡大も目的に、天城町防災センターで初計画。樟南第二高校生徒会や町職員組合、商工会など地元関係者たちがボランティアで運営協力。書き損じハガキなどを手に観客約360人が来場した。
発表は、青少年らダンスグループ「ダンスジェット」24人の軽快なダンスで開演した。天城町の西阿木名民謡保存会一行の「田植え唄」や「子宝六調バンド」一行の島唄三味線など伝統の芸能文化も織り交ぜて、エレキ琴の演奏やレクリエーションダンス、中高生ら島口ミュージカル・結シアター手舞一行のダイナミックな踊り、おやじバンドの〝レジェンド〟ら「クロスオーバー」(徳之島町)と「チーム・ホライゾン」(天城町)のステージでも盛り上がった。
会場にはハガキ2061枚、切手167枚、鍵盤ハーモニカ8台が寄せられた。徳之島ユネスコ協会長(実行委員長)の安田司さんはあいさつで「貧困や紛争など、さまざまな理由で学校に行けない子どもが約5800万人。さらに教育を受ける機会がなく、文字の読み書きができない大人も7億8千万人。今後も学校建設や学用品など支援(寺子屋運動)にご協力を」と呼びかけた。