長年の地域貢献活動を県表彰

地域貢献表彰を受けた中村さん(左)と後藤さん(右)

中村さん(大和村)、後藤さん(宇検村)ら

 【鹿児島】今年度の鹿児島県地域貢献活動表彰の受賞者が決まり、27日に鹿児島市の県庁でその表彰式があった。奄美からは中村修さん(大和村)、後藤恭子さん(宇検村)の2人が受賞した。

 地域貢献活動の活性化、豊かで活力ある地域社会を目指すため、県では昨年から県内各地で地域活動に貢献する活動を長年続けていた団体や個人を表彰している。2回目となる今年は10団体と個人4人が表彰された。

 表彰式では三反園訓知事から表彰状が手渡され「鹿児島には各地にポテンシャルを秘めた素晴らしいものが県内各地にある。鹿児島をもっと元気にして子供たちにバトンタッチしていきましょう」と激励された。

 中村さんは生まれ育った国直集落でNPO法人「TAMASU」を立ち上げ、地域の自然や文化の体験観光をメーンにしたプログラムで観光客を増やした。「生まれ育った地域への誇りが活動のモチベーション。同じ想いを共有する仲間の協力で活動が充実している」と中村さん。今後は「若者が故郷に戻ってこれるような雇用を創出することにも取り組みたい」と話した。

 14年前、愛知県から移住してきた後藤さんは阿室校区活性化委員会の会長として、山村留学制度などを活用し、U・Iターン者を積極的に受け入れるなどの活動を続けてきた。高齢化率が下がり、地域活性化に貢献したことが評価され、2年前に全国農林水産祭むらづくり部門の天皇杯を受賞した。「地域の人たちが協力してくれるので、子育てがとてもしやすかった」とこの14年を振り返り「島ニンニクの生産にも力を入れて特産品を作っていきたい」と今後の意気込みを語っていた。