ミカンコミバエ 航空防除を開始

ミカンコミバエ 航空防除を開始

テックス板を積み込み散布地に飛び立つヘリコプター

 

 

初日請島などに1万枚

 

 

 瀬戸内町加計呂麻島・請島でのミカンコミバエ誘殺を受けた航空防除(有人ヘリによるテックス板散布)が4日、同町の山間部や崖部で開始した。初日はヘリ1機が町内の加計呂麻島、与路島、請島に飛行して、計1万枚を投下した。初動防除の強化として、4日間で3万9千枚を投下する予定。

 今回の航空防除は11月中に、同町加計呂麻島・請島の12地点で計18匹のミカンコミバエの誘殺が確認されたことを受けての初動防除の一環。3日から開始予定だったが、強風が予想されたことから1日順延されていた。

 ヘリが駐機する奄美市笠利町の奄美空港では、同日午前9時から作業を開始。機体にテックス板を積み込んで、散布地に向かった。ヘリは1回あたり5千枚を積み込んで、午前と午後の2回フライトして散布した。

 県大島支庁農政普及課によると、散布地域の順番は計画通りに実施。午前中は請島に5千枚、午後からは与路島に3千枚、加計呂麻島東部に2千枚を投下したという。

 初日を終えて同課の田中浩人課長は、「初動防除の強化として、航空防除を開始した。1日延びたが予定通りに散布できた。残りも計画に沿って粛々と行う。新たな誘殺が出ないことを願っている」と話した。