グループでまとめた意見を保護者などの前で発表した
奄美大島自然保護協議会(会長・平田宏尚奄美市プロジェクト推進課長)は7日、奄美市名瀬のAiAiひろばで2019年度奄美大島5市町村連携事業「奄美大島子ども世界自然遺産講座」の研修報告会を行った。これまでの研修を振り返り、作文発表やグループワークでまとめた意見を保護者などの前で披露した。児童生徒から学んだ成果を友達などに広め、外来種駆除や清掃活動のボランティアに参加するという提案が出された。
子ども世界自然遺産講座は、子どもたちに自然保護の意識を持たせ世界自然遺産に興味を持ってもらう目的で瀬戸内町が3年前から開催。今年度1回目は8月に奄美市と龍郷町で、2回目は10月に屋久島自然巡りの旅などの研修を実施していた。
参加者は5市町村の小学校、中学校の児童生徒あわせて19人。開会で平田会長は、「皆さんは屋久島と奄美大島の自然を比べて、それぞれ良い点などを考えて発表する。研修で学んだことを学校でも話してもらい、皆さんがリーダーとなり広めてもらいたい」などとあいさつした。
5市町村の代表5人が、作文を朗読発表。大和中2年の久保ひなたさんは、「屋久島のいいところを勉強したので、その知ったことなどを奄美大島の世界自然遺産登録に向けて、私たちが少しずつでも心がけていき、屋久島よりも奄美がきれいになるようにしていきたい」と呼び掛けた。
グループワークでは四つの班をつくり、各グループで▽奄美と屋久島、それぞれの良さ▽比べてどうだったか▽今、私たちができること(提言・宣言)―などを話し合い、模造紙に書き込み発表資料を作成。グループごとに前に出て、保護者などの前でまとめた意見を交互に発表した。
各グループからは、屋久島のごみの少なさやごみ分別ルールの多さなどに驚いたことが挙げられた。できることとして、「ペットを正しく飼う」、「周りの人に教えて、奄美の自然について知ってもらう」「自然は自分たちで守る」などの意見が出された。