収穫本格化へハーベスター研修会

徳之島地区の大型製糖工場操業(19日開始)を前にあったハーベスターオペレーター研修会=17日、徳之島町

安全第一で 夏植えと獣害ほ場優先を 徳之島

 【徳之島】徳之島地区の大型製糖工場(南西糖業㈱)の2019/20年期操業開始を前に17日、徳之島さとうきび生産対策本部主催の「ハーベスターオペレーター研修会」が徳之島町であった。同収穫機を運用する3町の営農集団の関係者ら約150人が参加し、安全対策など室内研修と現地ほ場での実技研修で収穫シーズンの幕開けに備えた。

 室内研修はJAあまみ徳之島事業本部ホールであった。生産対策本部の福健吉郎天城支部長(町農政課長)が冒頭今期はイノシシ被害が深刻化しているため「被害農家と連絡を取りながら、夏植えほ場と同様に収穫を優先。そして安全第一の作業を」など要請。

 研修ではまず南西糖業㈱取締役の松山洋次郎農務部長が年内は19~25日まで1週間サトウキビ原料の2工場搬入を受け入れ、年明けは1月7日に再開して3月30日まで計81日間(春植え推進など休止日除く)とする今期製糖計画などを報告。

 また、県農業開発総合センター徳之島支場の黒木榮一研究専門員が農作業の安全対策について指導講話。ハーベスターやトラクターなどの始業点検のポイント、不注意が招く重大事故の原因例なども解説して「農作業事故ゼロ」への取り組みを強く訴えた。

 引き続き同町亀津「鶴田農場」に移動してハーベスターなど各農機メーカー技術者らを講師に、始業点検のポイントや効率的運用などに関し実技研修もあった。

 18日は今年度品質取引研修会(会場・南西糖業徳和瀬工場)も行われる。