特設スタジオで放送しPR

夕方に行われた奄美市名瀬・永田橋交差点特設スタジオでの生放送


12月中旬に完成した新たな有屋送信所親局(提供)

あまみエフエム 送信所が完全復旧

 昨年の台風24号の影響で倒壊していた、奄美市のコミュニティーラジオ「あまみエフエム!ディ!ウェイヴ」(特定非営利法人ディ!)の電波送所がこのほど、完全に復旧した。「奄美群島日本復帰の日」の25日には特設スタジオでの放送などを行い、「送信所も復帰した」とPRした。

 同局の「有屋送信所親局」は昨年9月30日、台風24号による強風で倒壊。その後、仮設設備で臨時的な送信を行っていたが、聴取環境に影響が発生していた。

 県・奄美市の「地域振興推進事業」の補助金(1千万円)を受けながら以前より強靭な新送信所を整備。今月中旬には、5㍍四方のコンクリート基盤の上に、鋼管柱の送信所(高さ25㍍)が完成した。

 「復帰の日」にあわせ25日は午前と午後の2回、屋外の特設スタジオから放送。午後5時スタートの「ゆぶぃニングアワー」は同市名瀬永田橋交差点横の特設スタジオで生放送した。多くの通行人がスタジオを訪れたほか、車窓から手を振る子ども達の姿も。看板パーソナリティー・渡陽子さんらが交差点に立ち「今後も清き“一聴”をお願いします!」などと声高に訴えた。

 ディ!の麓憲吾代表理事は「群島としての復帰記念日に、あまみエフエムも復帰したという記念を刻みたい」とし、「聴いて一日の営みが明るくなるような放送はもちろん、いざという時の災害に対応できるような放送に努めたい」と語った。