新「森の館」用地造成始まる

「奄美自然観察の森」再整備完成イメージ図(龍郷町役場提供)

自然観察の森 展望デッキを建て替えへ

 龍郷町は、2017年度から21年度までの5カ年計画で「奄美自然観察の森再整備事業」を進めている。19年度は、老朽化して建て替え工事を進めてきたボードウオークが完成し、7月から供用開始した。老朽化して建て替える展望デッキは解体作業を終えた。メーンとなる新しい「森の館」(管理棟)の新築工事は、用地造成工事が始まった。19年度の総事業費は約1億2400万円を見込む。

 新しい「森の館」は、入り口向かい側にある駐車場の隣接地に整備計画。整備場所にあった古いトイレを重機で取り壊し、木を取り除いて現在、用地造成工事を行っている。

 新「森の館」は、木造平屋建て。メーンの展示室、休憩所、事務室、多目的トイレなどを配置する。

 現在の「森の館」は、シロアリ被害が大きく、老朽化が激しいため取り壊す。その場所に多目的広場を整備し、休憩できる東屋を造る計画。近くの「昆虫の館」を改修し、野鳥観察ができるようにする。

 供用開始したボードウオークは、延長約90㍍、歩道幅は1・5㍍、地上から1番高い所は、高さ2・7㍍。高い場所から木々を観察でき、野鳥、昆虫などの観察ができる。

 老朽化で解体された展望デッキは、龍郷湾や集落などを一望できる人気の場所。今後、新しい展望デッキ整備工事を計画。

 奥側の駐車場内にトイレを新設中。既存の休憩所の補修工事も予定している。

 奄美自然観察の森地域は、「奄美群島国立公園」内にあり、貴重な動植物が生息する地域として知られ、バードウオッチング、植物や昆虫愛好家に人気のスポットとなっている。