「新しい城南海の世界を聴いてください」と新作を手にする、城南海さん
駆け付けたファンの前で、熱唱する城南海さん
【東京】城南海さんがデビュー10周年を迎え、5枚目のアルバム「one」を18日にリリースした。記念すべきアルバムの発表に引き続き、26日にファンクラブ会員限定のイベントを開催。ファンと誕生日を祝うとともに、新たな年へ充実したひとときを過ごしていた。
「ずっと30代にあこがれていたので、皆さんと迎えられ、とてもうれしい」。三味線に純白の衣装で颯爽=さっそう=と登場した城さんは、「サヨナラよりも伝えたかったこと」を熱唱した後、照れた表情で語った。
ファンクラブ「南海人(みなみんちゅ)」会員限定のイベントは、これまで大阪、東京などで開催されていたが、誕生日に彼女が所属するポニーキャニオンの新社屋で開催するのは初めて。大切な日を一緒に祝おうと多くの会員が参加し、この日は、1部に65人、2部には広島県や茨城県などから約120人が駆け付けた。
「ありがっさまりょうた」の言葉で始まったライブは、ベストアルバムに収められなかった人気曲のほか、新作アルバムから「恋雨~Len Rain~」など、これまでにない大人の女性を感じさせる曲や、希望と不安で上京した当時を思わせる、城さんが作詞した「東京」を披露。参加者は彼女の10年目の集大成を見届けるように盛んな拍手を送っていた。「突っ走ってきた10年、みんなのおかげで12月18日にニューアルバムが出ました。新しい城南海も楽しみにしてください」と満面の笑顔で呼び掛けていた。
その後、恒例の大抽選会に。徳之島の牛がデザインされたTシャツやサイン入りポスターなどが用意され、発表のたびに歓声が沸き起こっていた。最後は「南海ちゃん、ここはみんなで唄って踊りましょう」。イベントで司会を務めたポニーキャニオンアーティスツ代表取締役社長・関根優一さんの声で、ワイド節で会場は大盛り上がりに。
その後、城さんは参加者一人一人とツーショットに収まっていた。この日のイベントを前に、同社で18日にマスコミ向けトークイベントが行われた。サンタの姿で現れた城さんは、クリスマスの予定を聞かれ「イブも当日も、がっつりと仕事です」と会場を笑いで包んでいた。
また、「着物を一人で着られること。来年は世界自然遺産登録もされるはずなので、大島紬を着てたくさんの人に見てもらいたい」と2020年の抱負を口にしていた。そんな城さんは、20年1月25日に「ふるさとコンサートin鹿児島」の後、62人のファンらと奄美大島ツアーを27日から29日まで行う。