令和最初の初詣にぎわう

多くの初詣参拝客でにぎわった奄美市名瀬の高千穂神社(1日午前0時ごろ)

 

 

社殿前で思い込め手を合わせ
新年迎え名瀬・高千穂神社

 

 新年を迎えた1日、奄美市名瀬の高千穂神社(黒木正和宮司)では大勢の初詣客が参拝した。令和最初の年越しとなったこの日は多くの友達連れや家族連れ大晦日の深夜から同神社に集い、日付をまたぐタイミングでカウントダウン。午前0時を過ぎると、順に社殿の前で「“子=ね=”がいごとが叶い“マウス”ように」と思いを込め、手を合わせた。

 12月31日の午後10時からは同市のコミュニティラジオ「あまみエフエムディ!ウェイヴ!」が境内の特設スタジオから恒例の生放送を開始。同11時半ごろから参拝客が続々と集まり始め、帰省している若者たちが集い、はしゃぐ姿も見られた。年が変わる直前には多くの人で参道が埋め尽くされた。

 元日の午前0時直前には「3、2、1」と声を元気な声でカウントダウン。年越しのタイミングでは「あけましておめでとう」、「今年もよろしく」のあいさつを交わし、社殿を参拝。二礼二拍手一礼に思いを込め、深々と頭を下げた。

 参拝を終えた人々がおみくじやお守りの購入のために列をなしたほか、あまみエフエムにより温めたミキがふるまわれるなどし、夜半の境内はにぎわった。

 この日、初めて年越しのタイミングに初詣に訪れた奄美市名瀬の朝日小5年・吉田律夢=りずむ=くん(11)は「世界一のサッカー選手になりたいと願った。今年は奄美が世界自然遺産になって、自然が守られるような年になってほしい」。また、母・麻子さん(47)は「息子(律夢くん)も自分も同じ子年生まれなので、今年は一緒に来た。来年は孫が生まれるので無事を祈った。多くの人に奄美を知ってもらえるような年になれば」と話した。