現役とOB・OG、試合で交流

現役選手とOBの交流試合を行い世代間の親睦を深めた大島高野球部(上)とバレーボール部(下)

 

活躍胸に誓う
大島高野球部・バレー部

 

 奄美市名瀬の大島高校野球部とバレーボール部は2日、現役部員とOBの交流戦を開いた。野球部は同市の名瀬運動公園市民球場で、男女バレー部は同校体育館を会場に2020年のスタートを切った。歴戦の先輩たちとの試合を通し、これからのさらなる活躍を胸に誓った。

 野球部は、OBチームには進路決定済みの3年生も加わり約40人が駆け付けた。中には昨年夏の県大会で、投手を務め8強入りに貢献した赤崎太優・今里武之介バッテリーの姿も。

 試合は2試合ともOBが安打数などで現役を圧倒したが、ともに現役チームの勝利で終了。OBチームの泊慶悟主将は「現役チームは基本に忠実な動きができていたし、選手層も厚い。この世代に夏の甲子園に行ってほしい」と期待を込めた。

 現役の藤本涼也主将は「どんな形でも、1年の最初に勝利できて良かった。先輩方は目標でもあるので、ともにプレーすることは刺激にもなった。昨年夏の県大会も優勝チームに負けるなど、自分たちの弱さは“あと一歩”の所の押しにある。克服して甲子園に出場し8強入りしたい」と意気込んだ。

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 バレー部のOB・OG会は、今年で22回目を迎える恒例行事。こちらも約40人が駆け付けたほか、会場では保護者らが現役選手への熱い声援も飛び交った。

 試合中、OB・OGらは久々の仲間達との再会に笑顔を見せつつも現役と渡り合うプレーを披露。一方の現役選手らは18、19日には県新人大会を控えていることもあり、真剣な表情で臨んでいた。また、試合終了後にはOB・OGからの寄付も手渡された。

 OB・OG会の髙一也会長は「昔の気持ちを思い出しながら、プレーできた。少しでも役に立つことができていれば」と語った。

 男子バレー部の前田蓮太郎主将は「いろんな世代の人たちとバレーをプレー出来て楽しかったが、自分たちの課題を見つめなおすきっかけにもなった。県新人大会ではベスト4に入りたい」と話した。