競輪の楽しさ魅力を伝える

体験トレーニング中の子どもを見守る、前田、新納両選手(左から)

奄美出身の前田、新納選手が来島
トレーニング体験も

 「競輪」の魅力を伝えようと、龍郷町中勝のビッグツー奄美店で18・19日、競技自転車の展示やトレーニング機器を体験できるイベントがあった。(一社)日本競輪選手会鹿児島支部所属の前田義和選手(35)=奄美市名瀬出身=と、新納大輝選手(30)=同市笠利町出身=が来島。競技のPRにつとめた。

 NPO法人ファーストペダル(大久保聡代表)の主催。「未来のスター発掘プロジェクト」として、奄美ではなじみの少ない競輪の周知・啓発活動が狙い。

 同店に設けた特設会場では期間中、選手が下半身強化で行う「ワットバイク」を設置。来場者は空気圧で負荷を掛けるプロと同じトレーニングを体験した。両選手はこぐ姿勢などをアドバイス。速力測定値を向上させようと、汗だくになってチャレンジする子どもたちの姿が見られた。

 体験した笠利小4年の武田八啓=やひろ=くんは、景品の商品券がもらえる数値(500W)を見事達成。「自転車をこぐのは楽しい。頑張って良かった」と笑顔だった。

 現役選手で、鹿児島支部副会長を務める大久保代表。「将来の選択肢の一つとして、競輪のことを知ってほしい」と述べ、参加型イベントを今後も展開していく考え。

 前田選手は同市の朝日小・中卒。新納選手は同町の笠利小・中卒。どちらも鹿児島実業、鹿屋体育大を経て、競輪の世界に。現在上位クラスで活躍中だ。

 両選手は競輪について、「実力が問われる厳しい世界」と口をそろえる。その一方、「昔と違いイメージも変わった。女子選手も増えている」「トップ選手の年収は数億円レベル。国内プロスポーツの中で競技人口は最も多い」などと魅力をアピールした。