春節テト交流会in沖永良部島

地元住民らと乾杯する外国人実習生ら=和泊町、えらぶ長浜館=

外国人実習生と旧正月祝う
生け花やエイサー楽しみ親交

 【沖永良部】「祝・春節テト交流会in沖永良部島」が24日、和泊町のえらぶ長浜館であった。ベトナム人技能実習生34人と地元関係者ら約50人が参加。実習生らは生け花を体験したり、沖永良部の伝統芸能を見たりしながら地域住民と親交を深めた。

 交流会は、外国人技能実習生と地元住民との交流促進を図ろうと、県沖永良部事務所とエラブネクストファーマーズが主催した。「春節」と「テト」は、それぞれ中国語とベトナム語で旧正月の意味で、両国の旧正月は25日にあたる。

 交流会では、ベトナムの正月料理「バインチャン(日本のちまき)」やベトナムを代表するスイーツ料理「チェー」などが振る舞われたほか、和泊、知名両町の生活研究グループが島の郷土料理を提供した。

 地元の舞踊団体によるエイサーの披露もあり、実習生らはスマートフォンを片手に撮影。宴会が盛り上がってくると、「モッ、ハイ、バー、ゾー!(『いち、に、さん、おー』の意味)」の掛け声で乾杯し、地域住民と一緒に新年を祝った。

 昨年11月に来島した外国人実習生のルックさん(18)は「沖永良部はベトナムと気候がほとんど同じで、暑さのせいで仕事が大変な時もあるけど、今日はみんなと一緒で楽しい」と話した。

 実習生2人と一緒に参加した(株)南国きのこ苑の芋高優さんは「(実習生は)仕事中心の生活をしているので、こういうイベントがあるとうれしい。島全体で実習生を歓迎しているという雰囲気を作りたい」と話した。

 エラブネクストファーマーズの要秀人さんは「イベントを通して実習生が暮らしやすい環境を作っていきたい。他の地域でも広まってほしい」と語った。

 交流会の前に、実習生らは島内産の花を使って生け花を体験。完成した作品は会場に飾られた。