ハブ咬傷予防ポスター

表彰式では受賞した児童に賞状が贈られた

姉妹で最優秀賞も
対策推進協 表彰式で受賞者に賞状

 ハブ対策推進協議会(会長・松本俊一県大島支庁長)は25日、同支庁と徳之島保健所で、2019年度「ハブ咬傷予防対策ポスター」の入賞者表彰式を開いた。奄美大島と徳之島の小学校児童から過去最多となる738点の応募があり、入賞作品を選出。受賞した児童に賞状が贈られた。

 ハブによる咬傷被害の予防啓発につなげようと、1987年度からポスター募集をスタート。低・中・高学年と学校で表彰部門を設け、名瀬・徳之島両保健所管内の小学校から作品を募っている。

 奄美大島会場では、最優秀賞を姉妹で受賞した奄美市笠利町の笠利小・田原果歩さん(6年)、日菜さん(4年)のほか、各部門受賞者6人が出席。それぞれに賞状と記念品が手渡された。

 受賞者を前に松本会長は「公園の草むらに潜むハブなど、身近な場所の危険を促す作品が目立った」と講評。観光客の増加傾向を踏まえ、「島民、観光客への注意喚起としてポスターを効果的に活用したい」と述べた。

 田原姉妹は、やぶや木の上に隠れているハブの近くで遊んでいる子どもたちをデザインした。それぞれ受賞の喜びを表しながら「ハブに気づかず事故が起こる危険を呼び掛けたかった」(果歩さん)、「見えない場所に注意してほしい」(日菜さん)と話した。

 最優秀・優秀賞作品はポスターとして印刷し、3月ごろ、学校など関係機関に配布される。

 各賞受賞者は次の通り。(敬称略)

 【低学年の部】▽最優秀賞=廣田完(岡前与名間分校2年)▽優秀賞=中磯花奏(兼久2年)▽入選=下川未來翔(大勝2年)、米良真菜歌(亀津2年)、常龍之助(馬根1年)

 【中学年の部】▽最優秀賞=田原日菜(笠利4年)▽優秀賞=常央來(馬根4年)▽入選=前田光惺(小宿3年)、久保芳嘉(亀津3年)、小山奏凪音(亀徳4年)

 【高学年の部】▽最優秀賞=田原果歩(笠利6年)▽優秀賞=栄凛子(古仁屋6年)▽入選=本田ひかり(名瀬6年)、細川樹(大和6年)、東拓海(尾母6年)

 【学校賞】笠利、馬根