かさん唄の夕べ

会員ら37組が得意の唄を披露したかさん唄の夕べ

 

新春の笠利節に酔う
笠龍地区民謡保存協

 

 笠龍地区民謡保存協会(福山幸司会長)会員による新年シマ唄の唄い初め「第34回かさん唄の夕べ」が26日夜、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。子ども15人、一般33人の唄者が出演し自慢の唄を披露。約100人のシマ唄ファンらが会場に詰め掛け、新春の笠利節に酔いしれた。

 会は、会員の一年の唄い初め、日頃の成果発表の場として毎年開催。今年も北大島を中心に、小学2年生から88歳までの幅広い世代が顔をそろえた。

 ステージでは「朝花」や「野茶坊」などのお馴染みの唄から、「ひやるがふぇー」や「ぐぃくまぎり」などチャレンジ精神あふれる唄まで、それぞれが得意のシマ唄を熱唱。福山会長の「長朝花」を皮切りに、37組がおおらかな唄声を会場に満たした。

 聴衆らも、ベテランの唄声には静かに聴き入り、子どもたちには大きな声援。曲が終わる度に会場は大きな拍手に包まれ、にぎわった。

 笠利町の友人を応援に来たという64歳女性は「それぞれの唄に個性があり、とても楽しかった」と喜んだ。