ヒカンザクラの花びらをついばむズアカアオバト(西康範さん撮影)
本茶峠
奄美市名瀬と龍郷町大勝を結ぶ本茶峠で、満開を迎えたヒカンザクラの甘い蜜に誘われ集まってきた野鳥の姿や鳴き声が、訪れた人たちを楽しませている。同市の西康範さんが26日午前、花びらをついばむズアカアオバトの様子をシャッターにおさめた。
同峠周辺には約1000本のヒカンザクラがあり、メジロやヒヨドリ、リュウキュウキジバト、ヤマガラなどが蜜などを求めて飛来。西さんによると、なかでもズアカアオバトは「食欲旺盛」で、盛んに花びらをついばんでいたといい、「メジロなどに比べ数も少なく、貴重な瞬間が撮影できた」と喜んでいた。
奄美野鳥の会などによると、ズアカアオバトは屋久島から奄美、沖縄の南西諸島に生息。全体的にオリーブ色で、額から喉、胸にかけては暗めの緑黄色。頭頂から背中、尾までが灰緑色をしている。主に木の実などを食べているが、甘い蜜のある桜の花なども食べるという。