徳之島高・総合学科学習発表会

課題研究の成果を披露した徳之島高校の総合学科学習発表会=31日、徳之島町文化会館

コーヒー発芽試験なども
多岐にわたる分野の学習成果を披露

 【徳之島】徳之島高校(立石賢二校長、274人)の2019年度総合学科学習発表会が31日、徳之島町文化会館であった。同学科の生物生産・生活科学・情報ビジネス学科の3系列の各代表生徒らが登壇し、学習成果をプレゼンテーション。▽農業▽食物▽被服▽観光―など多岐にわたる分野の学習の成果を披露した。

 同校は普通科(207人)と総合学科(67人)の併設校。発表会は総合学科の2・3年生の生徒が日々の学習から課題を見つけ、研究に取り組む「課題研究」の集大成として毎年実施するもの。保護者や一般に向けても公開している。

 器楽選択者による演奏で幕開け。1年生が将来の目標等について語るライフプラン発表の後に、生物生産系列の生徒らが、「コーヒーの発芽試験」などについてプレゼン。温度や育苗培土の種類別に播種=はしゅ=後の発芽状況を比較し、適した環境の考察を示した。

 生活科学系列の発表では、地場産食材を使ったアレルギー対応のピザづくりの取り組み紹介などを紹介。情報ビジネス系列はターゲット層別に考案した観光プランを提示し、島内の観光スポットを余すことなく紹介した。

 また、昨年11月に鹿児島市で開催された全国高等学校総合学科教育研究大会鹿児島大会で同校が発表した内容も披露。「地域資源を生かした商品開発」をテーマに昨年度取り組んだシマアザミ、べにふうき(紅茶)を素材としたパン開発や、今年度の芭蕉布づくりを解説し、「県内離島唯一の総合学科として、これからも3系列の連携した取り組みを地域の課題解決につなげ、徳之島の魅力を発信できるように頑張りたい」と意気込みを見せていた。