奄美報歳の姿形や花に香りを楽しむ来場者たち
旧正月告げるラン、芳しく
10日まで
奄美報歳愛好会(中山芳一会長、6人)主催の展示会が8日、奄美市名瀬和光町の中山会長宅で始まった。会員が丹精込め育てた奄美報歳、山川報歳、錦崋山など、さまざまな種類の約50鉢が旧正月を告げる花を咲かせ、来場者らは周辺に漂う芳しい香りを楽しんでいる。10日まで。
奄美報歳は報歳ランの一種で、白花(淡黄緑)と赤花(赤褐色)の2種類の花色があり、台湾や屋久島報歳の系統。以前は湯湾岳などで見られたがここ2・30年自生の報告はなく、同愛好会が株分けなどで栽培しながら、継承に取り組んでいる。
花は、旧正月前後の1~2カ月ほど開花し、優雅な香気や崇高な姿形が人気。中山会長は「ここにだけしか見られない奄美独自の報歳。気軽に訪れ、花の芳しさを楽しんでほしい」と多くの来場を呼び掛けた。
この日は多くの報歳ファンが詰めかけ、お気に入りのひと鉢を探す姿が見られた。庭先では、会員や愛好家などが集い、栽培法や品種などで情報を交換。「花びらの形や色がさまざまで見ていて楽しい。個人的には白い花が凛々しくて好みだ」など、観賞を楽しんだ。
展示時間は、午前10時~午後4時。問い合わせは(中山会長)、電話090―5735―6041まで。