県本格焼酎鑑評会表彰式

鑑評会総裁の三反園知事から表彰状を受け取る小畠代表取締役(左)

奄美から13点が入賞
「元気、勇気、やる気をもらう」

 【鹿児島】2019酒造年度に県内で製造された焼酎の出来を審査する県本格焼酎鑑評会の表彰式が14日、鹿児島市の城山ホテル鹿児島であった。奄美の黒糖焼酎は13点が優等入賞に選ばれた。

 鑑評会は焼酎の技術、品質の向上、新製品開発を促進するために、県酒造組合(濵田雄一郎会長)が毎年行っている。今年は103の製造場から出品された231点について、1月22日に熊本国税局、県工業技術センター、鹿児島大学の専門家7人が審査し、甘藷(かんしょ)、米、麦、黒糖の部門ごとに審査し、入賞品を選出。11の製造場が総裁賞、75の製造場が会長賞に選ばれた。

 表彰式では、審査長を務めた熊本国税局鑑定官室の岩田知子室長が各種ごとに評価を述べ、黒糖については「黒糖の特性を生かした甘くフルーティーな香りと、ほのかな甘みを感じるものが多かった」と感想を述べ「蔵の個性も現れてバラエティーに富んでいた」と評していた。

 黒糖の総裁賞受賞者を代表して表彰状を受け取った西平本家の小畠康幸・代表取締役は「大正14年に創業し、昭和、平成と三つの時代に受け継がれた技術と気持ちが、新しい時代の最初に最高のかたちで評していただいた」と感想を話し「これから新しいことにチャレンジする元気、勇気、やる気をもらった」と喜んでいた。

 黒糖焼酎の入賞銘柄、製造場、杜氏名は以下の通り。(敬称略)

 弥生(弥生焼酎醸造所)川崎洋之▽氣(西平本家)小畠康幸▽うかれけんむん(奄美大島開運酒造)高妻淑三▽あまみ六調(渡酒造)大山隆盛▽浜千鳥乃詩(奄美大島酒造)安原淳一郎▽里の曙(町田酒造)長谷場洋一郎▽奄美(亀澤酒造場)尚哲也▽奄美(天川酒造)三代和彦▽奄美(松永酒造場)花本省吾▽黒奄美(奄美酒類)元田武志▽島のナポレオン(奄美大島にしかわ酒造)永喜竜介▽はなとり(徳田酒造)新里実佐樹▽天下一(新納酒造)新納仁司