県理容組合がセミナー

流行りの髪型「フェードカット」を実演する講師の横手さん

流行のカット技術、商機に
経営講話や実演

 奄美大島の理容師らがカットスキルや経営知識を身につける「サロンワークセミナー」が17日、奄美市名瀬の奄美文化センター第二会議室であった。参加した理容師ら21人は新たな商機につなげようと、時代の流れに沿った経営の話に耳を傾け、流行りのカット技術などを学んだ。

 業界の活性化、情報交換などを目的に県理容生活衛生同業組合(寺園洋行理事長)が主催。奄美での開催は2年ぶり2回目で、講話やメンテナンス実演、ヘアーカット講習などが行われた。

 講話では寺園理事長が講師を務め、国の制度を活用した運営や理容師ならではの経営戦略を紹介。拡大を続ける低価格理髪店に対しては「スピード感だけでお客さんは満足できない。新しい技術を取り入れながら、丁寧な仕事や技術を売り物にしていこう」などと呼び掛けた。

 ヘアーカット講習では、スポーツ選手などに流行りの髪型「フェードカット」を、全理連中央講師の横手哲也さんが実演。横手さんはバリカンとカミソリを使ってモデルの髪のサイド部分を見事なグラデーションに刈り上げながら、「美容師ではできない技術だからこそ、料金につなげられる」などアドバイスした。

 同組合奄美支部・川治純一支部長は「直接学べるのはなかなかない機会。講習を仕事に役立てて集客につなげてほしい」と笑顔で話した。