奄美パーク 入館者250万人達成

奄美パーク 入館者250万人達成

記念品を贈った宮崎館長(右)と受け取った吉住さん(左)

記念式典開催「内容充実でリピーター増を」

奄美市笠利町の県奄美パーク(宮崎緑園長)は24日、入館者数250万人を達成し、記念式典を開いた。250万人目となったのは同日、同市名瀬の名瀬新港観光船バースに寄港したクルーズ船「ぱしふぃっくびいなす」のツアーに参加した乗船客ら。宮崎園長自らが記念品を配布し、「世界自然遺産登録も見込まれるので内容を充実させ、リピーターを増やせれば。また、来年度以降には田中一村作品の海外での展覧会なども開きたい」と今後の展望を話した。

同日午前10時ごろ、観光バスで到着したツアー客9人を宮崎園長ら職員が出迎え。自身らが250万人目となったことを知らされツアー客たちは驚きを隠せない様子だったが、直後には笑顔を見せた。また、同パークからは大島紬柄の額入り記念証などの記念品も贈られた。

代表し、くす玉を割るなどした神奈川県川崎市の吉住幸子さん(84)は「友人と2人で訪れた。奄美は初めてだが、景色も良く海が特にきれい。奄美の文化を学びたくてこのツアーに参加した。記念になって本当にうれしい」。宮崎園長は「良い区切りになった。クルーズ船が注目される中、無事到着されて楽しんでいただけるのはとても良いこと」などと喜んだ

同パークは2001年9月に観光拠点施設として、旧奄美空港跡地にオープン。07年1月に100万人、16年1月に200万人を達成。18年度の入館者数は13万7千人で、今年度は格安航空 (LCC)就航の空白期間などの影響で微減が予想され、2月1日現在で11万2500人となっている。250万人の内訳は奄美の郷156万3千人、田中一村美術館93万7千人。