奄美空港に吉行さん撮影の「~輝きの刻=とき=~アダン」の写真パネルが寄贈された(左から吉行さん、中村社長、幸社長)
自然遺産への機運盛り上げ
町田酒造が奄美空港に寄贈
龍郷町の㈱町田酒造(中村安久代表取締役社長)は27日、世界自然遺産登録への機運を盛り上げようと、写真家・吉行秀和さん(奄美市名瀬在住、61歳)が撮影した奄美大島の風景の写真パネル1点を奄美空港ターミナルビル㈱(幸進也代表取締役社長)に寄贈した。パネルは同日から奄美空港2階出発ロビーに展示されている。
町田酒造によると、同社の地域貢献活動の一環。吉行さんの写真に感銘を受けた中村社長がSNSを通じ連絡し、協議を重ね企画を実現した。
寄贈したのは、吉行さんが2017年に宇検村で撮影し、19年の全国公募総合写真展で大賞を受賞した「~輝きの刻=とき=~アダン」。海に沈む夕日と真っ赤に照らされた浜辺のアダンが印象的な作品。A0サイズ(縦84㌢横120㌢)のアクリルパネルに貼り付けられた。
同日は奄美空港内で贈呈式も実施。中村社長と吉行さんが幸社長にパネルを手渡した。吉行さんは「力強さが感じられる作品。奄美の自然がみんなに届けば良い。『こういう風景もある』と気づいた人に、もう一度来てもらえれば」と思いを込める。
中村社長は「奄美の豊かで心ひかれる自然の風景写真をパネルという形でより多くの人に見てもらいたい」。幸社長は「空港は空の玄関口。奄美から出るときに写真を見て奄美の風景を思い出しリピーターになってもらえれば」とそれぞれ話した。
同社は今後、群島内各島の空港に吉行さん撮影のその島の風景写真を寄贈することも計画している。