開業支援に向けセミナー

民泊開業支援に向けて開催されたセミナー=知名町、エラブココ=

「民泊楽しいよ」
経営のコツ伝える

 【沖永良部】民泊開業支援セミナー(花の島企画主催)が29日、おきのえらぶ島観光協会「エラブココ」であった。島内の民泊オーナーが取り組みを紹介しながら、経営のコツや楽しさを伝えた。

 空き家の有効活用につなげようと、農林水産業の事業を活用して開催。民泊に興味のある島民ら約20人が参加した。

 築150年の古民家を改修した農業体験民泊「くぶざと」を経営している和泊町の安田敏江さんは、夏場の体験プログラムとして行っている野菜や島バナナの収穫作業を紹介。「地元の人が普段当たり前と思っていることに都会の人は感動する」と話した。また、経営面では「おもてなしを一生懸命やりすぎると疲れてしまうので、バランスを取るようにしている」とアドバイスした。

 民泊業のサポートをしている(株)百戦錬磨の辻田基樹さんは、全国各地にある農業民泊の特徴を説明し、「外国人の多くが日本の農泊に興味を持っている。インバウンドを取り込むことで稼働率が上がる」「収穫体験や郷土料理体験など、地域のありのままの姿を体験することが旅行者の楽しみになるし、それが島の価値を上げることにつながる」と話した。

 参加者からは、宿泊料金の設定や旅行者の移動手段などに関する質問のほか、「民泊を始めるためにどれくらいの設備と費用が必要なのか」「本業をしながら民泊をすると、忙しくてどちらも中途半端にならないか不安」などの意見も出た。