受け入れ時間、拡大し対応

奄美市などの学童クラブ支援員が保育体制について協議した

小中学校休校で 施設外から派遣支援員
奄美地区児童クラブ連絡協

 今月2日から始まった、新型コロナウイルスの感染対策とした小中高校の全国一斉休校。4日から公立小・中学校28校(小中併設含む)が臨時休校する奄美市では奄美群島の自治体で最も多く放課後児童クラブ(学童保育)を抱える。各クラブは長期休暇と同様の体制を取り、外部から児童支援員を配置するなどして子どもたちを受け入れる方針だ。

 同市の放課後児童健全育成事業で運営するクラブ数は、2019年5月現在11施設(総定員516人)。名瀬市街地周辺のクラブは児童の多さから1クラス当たり30~90人。ほとんどが定員に達している。平日は終業から午後6時(一部同7時)まで受け入れているが今回の措置を受け、各クラブは保育開始時間を午前8時に早める体制づくりを進めていた。

 奄美地区児童クラブ連絡協議会(川内美和子会長)は3日、市内の「あおぞら児童クラブ」施設内で緊急の会合を開き、今後の対応を協議。懸念されたスタッフ確保については市内NPO団体から職員派遣の提案を受け、活用する方向で調整。20~50代の5人を支援員としてサポートすることを説明した。

 この日は同市と龍郷町のクラブから支援員10人が出席。15日までの休校期間中は室内の通気や手洗い、うがい、アルコール消毒を徹底することをあらためて確認したほか、支援サポートの必要な時期などを話し合った。

 川内会長は「スタッフの勤務状況を踏まえながら、保育に必要な配置を図りたい。給食の手配など保護者の協力も必要」と話した。

 同協議会は感染対策に向け、行政側にマスクや消毒液など備品提供を求めていくとしている。