市議会一般質問

横浜スタジアムで行われた奄美デー。バックスクリーンなどで奄美のPRが行われた(奄美市提供)

今年も「奄美デー」開催予定
職員全体占める女性割合 「3人に一人は女性」

 開会中の奄美市議会3月定例会は5日、一般質問が始まり、荒田幸司(共産)、橋口耕太郎(公明)、﨑田信正(共産)、栄ヤスエ(公明)の4議員が登壇した。2月に10年間続いた奄美での秋季キャンプ終了が発表されたプロ野球・横浜DeNAベイスターズについて、市は、キャンプ終了後も同球団との交流を継続する方針を示し、本拠地横浜スタジアムの公式戦で行っているPRイベント「奄美デー」を今年も開催することを明らかにした。4月23日の広島戦を予定している。﨑田議員の質問に対し回答した。

 球団が2月にホームページで奄美での秋季キャンプ終了を報告した際は、「今後も奄美市とは変わらぬ交流を続け」などとコメントしていた。今回のイベントにかかわるスポンサー料は球団が負担する。市は2011年から毎年、同球場で奄美デーを開催、球場バックスクリーンの大型ビジョンで奄美の観光や物産をPRし、球場内に観光ブースを設置するなどしている。

 同球団は10年から昨年まで、名瀬運動公園でキャンプを実施。市はこれまでキャンプ誘致にかかわる予算として、受け入れのための準備費約200万円と奄美デーのイベント費680万円の年間計880万円を計上、10年間の総額では約8200万円を支出。一方で、キャンプによる経済効果については年間4700万円程度と見込み、10年間で4億7000万円との試算を示した。

 栄議員は女性活躍の推進として、市職員の女性割合や管理職登用の現状などについて質問。朝山市長は、市町村合併当初の06年度は、採用職員に占める女性の割合が15・38%だったが、19年度は50%に達し、新年度採用予定者についても女性の割合が44・12%となっていることを報告。管理職についても06年度1・33%だったが、19年度は8・96%となっていることも示し、「職員全体に占める女性の割合も32・48%で3人に一人は女性となっている」などと述べた。

 橋口議員は市内の小中学生のスマートフォンやタブレットの所有状況などについて質問。要田憲雄教育長は18年度に実施した実態調査で小学生(4~6年)の12・0%、中学生の22・8%が専用の機器を所持しているほか、約5割の児童生徒が家族共有の機器を使いインターネットなどを利用していることを報告した。

 荒田議員は自衛官募集に関する市の情報提供に関して質問。朝山市長は「自衛隊法および自衛隊法施行令によって協力が求められている」などと答弁。市個人情報保護条例に基づき氏名、年齢、性別、住所について防衛省に提供していることを報告した。