島の食材ふんだん弁当販売

「とうぐら」が販売する弁当=7日、和泊町=

和泊町・客足遠のく「何か行動しないと」

【沖永良部】新型コロナウイルスの影響で客足が遠のく中、和泊町の創作島料理「とうぐら」が5日から、弁当の販売を始めた。旬のジャガイモなど島内産の食材をふんだんに使っている。店主の前(すすめ)登志朗さん(61)は「大変な時期だからこそ、行動しなくては」と話した。弁当は5個限定、1個1000円(税抜き)。現在、Aコープ和泊店で販売している。 

1日に和泊町で感染者が確認されたことで、店に入っていた団体ツアーの予約は全てキャンセルとなったが、この状況を「地元の人に島の食材を食べてもらうチャンス」と捉えた。

弁当には、島内産バレイショを使った総菜3種類(サラダ、ナムル、ピクルス)のほか、地元野菜や島で揚がった魚などを入れた。総菜は別売りもしている。

7日は、魚のセリ市が終わった午前9時ごろから作業を始め、前日に準備しておいた料理を仕上げていった。午前11時前に弁当5個が完成し、30分後にはAコープ和泊店の弁当コーナーに並んだ。

前さんは「この機会にお店の味を楽しんでほしい」と話した。