完成したアマムンの巨大イラスト(提供写真)
里村さんデザインの「アマムン」(提供写真)
奄美小学校校庭にイラスト、児童ら喜び
疫病退散のご利益があると人気の妖怪「アマビエ」と、奄美の妖怪「ケンムン」を合体させた「アマムン」の巨大イラストが奄美市名瀬久里町の奄美小学校(吉峯進校長)の校庭に出現し、児童らを喜ばせている。学校再開に合わせて児童らを元気づけるため、同校PTA「親父の会」の保護者らが描いた。
「アマビエ」は疫病退散のご利益があるとされる妖怪。新型コロナウイルス流行の影響で、インターネット上でアマビエのイラストを描くことがブームになっている。
同市企画調整課の里村正力さんがアマビエと奄美の妖怪「ケンムン」を組み合わせた「アマムン」のデザインを考案。そのデザイン原画をもとに、「親父の会」の保護者ら3人が6日午前、校庭に白線でイラストを描いた。30㍍四方の巨大サイズのため、軽量ドローンで上空から出来栄えを確認しながら描き上げた。
吉峯校長は「新型コロナウイルス退散の願いと、奄美小学校の児童らがコロナに負けないでほしいとのメッセージを込めた」と話した。
完成したイラストは7日朝、登校してきた児童らを出迎えた。学校側は玄関にデザイン原画と「アマムン」の由来を掲示して児童らに告知。吉峯校長によると、イラストの存在を知った児童らは早速校舎の3階、4階に上り、ベランダからイラストを眺めて驚いたり、喜んだりしていたという。
デザイン原画を提供した里村さんは「ケンムンという奄美ならではの要素を取り入れることで子どもたちにとって親しみが湧いてくれればと思ってデザインした。耳やくちばしにケンムンらしさを出している」と話した。