名瀬クリーンセンター19年度実績

2019年度搬入ごみが前年度より減った名瀬クリーンセンター

ごみ搬入量2万3064㌧
前年度比1・7%減 人口減で減少傾向に

大島地区衛生組合は、名瀬クリーンセンターの2019年度ごみ搬入・搬出実績をまとめた。可燃、不燃、粗大、汚泥、資源の総搬入量は2万3064㌧で、前年度比1・7%減(マイナス388㌧)だった。2003年(2万8693㌧)をピークに、減少傾向が続いており、同組合は「島内の人口減少に伴い、搬入量も減少している」と分析している。

搬入ごみの内訳は、可燃が全体の83・0%を占める1万9118㌧(前年度比1・6%減)、次いで粗大が10・9%の2523㌧(同0・9%増)、不燃が3・8%の961㌧(同9・0%減)、汚泥が1・5%の348㌧(同7・0%減)。容器包装リサイクル関係資源は193㌧(同3・7%増)で約7㌧増えたものの、全体に占める割合は前年度と同じ、0・8%にとどまっている。

18年度は、台風被害や大規模火災になどで粗大ごみや不燃ごみが増えた影響もあり6年ぶりに増加したが、19年度は大きな自然災害などもなく、再び減少に転じた。

過去10年間のごみ搬入量の推移をみても、奄美豪雨災害のあった10年度が2万7055㌧と最も多く、以降は自然災害などで微増した年はあるものの、減少傾向が続いている。

市町村別の搬入量は、奄美市1万6937㌧(同0・9%減)、瀬戸内町2672㌧(同3・0%減)、龍郷町1841㌧(同5・5%減)、宇検村922㌧(同4・4%減)、大和村497㌧(同1・6%減)と、すべての市町村で減少した。

一方、搬入ごみの中から、資源ごみとしてリサイクル搬出した総量は947㌧(同0・6%減)。内訳は、鉄成型品が364㌧で最も多く、次いでアルミ缶などのアルミ成型品145㌧、びん126㌧、紙類75㌧、ペットボトル67㌧、段ボール60㌧などとなっている。

焼却ごみの中の不燃物混入率が3・7%となっているほか、不燃ごみにスマートフォンやパソコンの充電池など搬入できない粗大ごみが混入、処理施設内で発火や爆発を起こすケースもあるという。

同組合の担当者は、「混載したごみは最終的に手作業で分別することになる。新型コロナウイルス感染防止など作業員の安全対策のためにも、分別の徹底をお願いしたい」と、適切な分別と搬入を呼び掛けている。