メモリアルマッチを終え、笑顔で写真撮影する奄美、大島の女子ソフトボール部3年生
奄美市の県立奄美高校と同大島高校の女子ソフトボール部は14日、同市の奄美高校第2グラウンドで「メモリアルマッチ2020」の交流試合を行った。試合は7―0で、奄美高校が勝利。両校の3年生にとってはチーム最後の試合をライバルチーム同士で行い、3年間の思い出を胸に刻んだ。
メモリアルマッチは、今年の県高校総合体育大会(インターハイ)が、新型コロナウイルスの影響で中止となったため、引退する3年生の部活動の区切りの場として各校などで実施している。
この日は奄美高校(平川正志監督、20人)が、毎回のチャンスをしっかりと点数に結び付け、守っては主将の3年、白畑美海投手(17)の好投と堅実な守備で完勝。大島高校(野間口一道監督、18人)は、なかなか攻撃の糸口をつかめなかった。
試合後は、両校の同部OGで、同市の女子ソフトボール社会人チームのメンバーらが用意したトロフィーやメダルが3年生らに贈られた。
奄美高校の白畑主将は「高校総体がないのは残念だけど、最後に仲間たちと試合をすることができてよかった。後輩たちには、試合ができることへの感謝を忘れず、これからも練習に頑張ってほしい」と話し、平川監督は「最後の大会が中止になり悔しいだろうに、みんな腐らずに最後まで頑張ってくれた。最高の教え子たちです」と選手らにエールを送った。
大島高校3年の原田葵主将(17)は「試合には負けたけど、みんなと笑顔で締めくくることができて良かった。メモリアルマッチを準備してくれた、多くの人に感謝したい」と笑顔を見せ、野間口監督も「3年生を中心に最後まであきらめずにプレーしていた。高校総体が中止となり、複雑な思いもあるだろうが、よく頑張った」と話した。
大島高校OGで、選手らにトロフィーを手渡した島川ひとみさん(34)は「両校とも3年生を中心にした良いチームで、県大会でも上位が狙えただけに、残念な思いは残ると思う。ただ、ソフトボールができなくなるわけではないので、これからも一緒に楽しんでもらいたい」と話した。