児童らセーリング体験

児童は、さわやかな風を受けて疾走するヨット体験を楽しんだ(瀬戸内町阿鉄沖合)

帆に風受け、疾走楽しむ
瀬戸内町大島海峡

瀬戸内町教委は4日、同町大島海峡でハンサクラス (ヨット)の体験乗船を開いた。町内小学校児童が参加。帆の風を受け、ヨットが疾走するセーリングを楽しんだ。

体験イベントは豊かな自然の再確認を目的に例年開催。この日は町内の小学4~6年生17人が参加した。開講式で同町教の泉重行社会教育課長は「地域は海に囲まれており、様々な楽しみ方を知ってもらえたら」とあいさつした。

セーリングにはNPOセイラビリティ奄美(高野洋志代表)が全面協力し、ヨット7艇を用意、安定性の高い2人乗りの「ハンサ」クラスを使用した。児童らは操縦の指導を受け、スタート場所の阿鉄海岸からペアになって乗り込んだ。

ほとんどの児童がヨット初体験。セイル(帆)を上げ、風を受けながらゆっくりと大島海峡に出た。操船に慣れると風を読みながらスピードを上げ、疾走や展開する様子も見られ、約1時間のセーリングを満喫。午後は海上に設けたポイントを回るミニレースも行われた。

高野代表は「青少年育成として、今後もイベントを続けたい」と述べた。

古仁屋小4年の江口弘紀くんは「ヨットが進まなかったけど、慣れてきたらとても速く進んだ」。嘉鉄小5年の森日向香=ひむか=さんは「風に帆をあてるコツがわからなかったけど、ペアの人と上手に操船できたので楽しかった」とそれぞれ話した。