地元の英雄「屋者マサバル」紙芝居に

絵本「屋者マサバルものがたり」の完成を祝った字民ら=知名町屋屋者字=(提供写真)

完成した絵本「屋者マサバルものがたり」(提供写真)

えらぶ世之主四天王の一人
知名町屋者字

 【沖永良部】知名町屋者字はこのほど、600年前に沖永良部島を統治した世之主に仕えたとされる四天王の一人「屋者マサバル」の紙芝居を制作した。地元の英雄として語り継ぎながら、観光資源としても活用する。

 同字では県の地域貢献活動サポート事業助成金を使い、昨年から絵本作りをスタート。字の高齢者への聞き取り調査や島内の郷土研究家を招いたシンポジウムなどを行い、全26ページの絵本を完成させた。

 今年2月、絵本の作者で島内在住の村上裕香さんが、町の園児を対象に絵本の読み聞かせを実施したが、字住民へのお披露目会は新型コロナウイルスの影響で延期していた。先月26日、PR用看板と合わせて絵本を披露した。

 同字の窪田仁区長(59)は「絵本を通して、子どもから大人まであらゆる世代間の交流を図っていきたい」と話した。