「菊次郎ミュージカル」、稽古に汗

6月から始動した「菊次郎ミュージカル」の稽古の様子。右側が指導する松永太郎さん

まず舞台に立つ体力づくり 小・中・高校生26人参加
新型コロナ対策講じながら
龍郷町

 龍郷町青少年ミュージカル実行委員会(実行委員長・碇山和宏教育長、事務局・町教育委員会内)主催の西郷菊次郎翁生誕160周年記念龍郷町青少年育成ミュージカル事業「菊次郎ミュージカル」は、6月5日から初稽古が始動した。新型コロナウイルス感染症防止対策を講じながら稽古を続けている。脚本・演出・音楽制作を依頼した松永太郎さん(㈱ニライスタジオ代表取締役、鹿屋市)らが来島、毎月第1週末の3日間稽古してきたほか、第4週の金曜日に自主稽古する計画で活動を進めてきた。稽古には現在、小・中・高校生合わせて26人が参加しており、舞台に立つための体力づくりの指導を受け、歌い、踊れる体力づくりに挑戦し、稽古に汗を流している。

 事務局の町教委によると、稽古は町生涯学習センターりゅうがく館講堂、多目的室などで実施。7月の稽古には、振付師の岩澤剣司さんも来島、指導に加わった。岩澤さんは、松永さんが作詞・作曲したテーマソング「風起こす人~KIKUJIRO~」の振り付けを手掛けた。

 新型コロナウイルス感染症防止対策として、稽古部屋の消毒や換気の実施。参加者の手洗い励行、消毒液の使用、体温測定、マスク、フェイスシールド着用など実施。メンバーの間隔を開ける対策も行っている。

 応募者の内訳は、小学生14人、中学生7人、高校生5人。男性7人、女性19人。龍郷町内在住24人、町外は奄美市名瀬在住が2人。6月以降の稽古には、17~20人前後が参加した。

 6月の初稽古では、
ストレッチ、体幹トレーニング、ダンスレッスン、舞台に立つ姿勢等の指導を受けた。テーマソングを歌い、テーマソングの振り付け映像を観賞した。

 8月には合同稽古が龍郷町であった。松永さんが手掛けている劇団「ニライスタジオ」、高校生ミュージカル「ヒメとヒコ」(鹿屋市)のメンバーが参加。沖永良部島の「えらぶ百合物語」メンバーは、それぞれのいる会場を映像で結ぶリモート参加した。

 稽古の様子は、町のホームページなどで紹介している。

 9月の稽古は、台風10号が奄美に接近する予報から、9月25~27日に変更された。

 ミュージカルは、来夏に開催予定。日程は未定。事務局の重田美咲さんは「参加者一人ひとりが少しずつ〝変化〟している様子が感じられる」と来夏の舞台を楽しみにしている様子で話した。

 事務局は「参加希望の学生は、相談してほしい。気軽に見学来場を」と呼び掛けている。事務局電話0997―69―4532へ。