20日ごろまで観察できる、かがんばなトンネルの「龍の目」(2日、西康範さん撮影)
龍郷町円 かがんばなトンネル
秋分の日前後から見頃を迎える、かがんばなトンネル(龍郷町円)に夕日が入る風景。今年は夕方になり雨天となるなど天候に恵まれなかったが、10月に入り観察のチャンスが訪れており、2日には奄美市名瀬の西康範さんが撮影に成功、くっきりとした「龍の目」をとらえた。
トンネルに夕日が通過する現象が確認されるとして、同町の観光スポットとなっているかがんばなトンネルは1998年に完成した。円集落と嘉渡集落を結ぶ県道の円集落側にあり、全長は29㍍しかない。
春分の日および秋分の日前後の数日間、神秘的な景色を見ることができるが、今年の秋分の日前後の見頃について県大島支庁は、ホームページ上で「期間=9月25日~10月15日ごろまで、時間=午後5時52分ごろ~同6時15分ごろまで」と案内している。この「龍の目」の風景を10年以上も観察しながら写真に撮り続けている西さん。「この日は、わずか十数人の人しか訪れていなかった。まだ始まったばかりだからだろう。夕日の時間帯の条件によるが、これから増えてくるのでは。20日ごろまで観察できる」。
「龍の目」の撮影場所は対岸が一般的。ところがススキが伸び放題となっている場所があり、撮影に支障が出るような状態だったため、西さんはトンネル寄りに移動。それが今回の画像であり、トンネル内の夕日の色、大きさが「龍の目」に変化を与えているようだ。