ボランティアが善意の汗

トラックに焼けた家財道具を積み込むボランティアの作業員たち(3日午前9時ごろ)

古仁屋火災 ごみ分別や家財撤去
地元建設業界や役場職員

 瀬戸内町の古仁屋市街地で店舗など5棟が全焼した火災を受け、3日、地元建設業界や役場職員のボランティアがごみの分別作業や焼けた家財道具などの運び出しに汗を流した。

 火災は9月24日未明に発生。警察によると、焼失面積は合わせて約518平方㍍、10世帯(10人、1法人)がり災し、飲食店街の店舗兼住宅など5棟が全焼、住家やビル5棟が半・部分焼となった。けが人はなかった。

 火災後、瀬戸内建設業協会(伊東一宏会長、加盟21社)がボランティアでの撤去支援を打診したところ、町側が快諾。この日の作業には同協会加盟社の社員32人、役場職員約50人が参加した。

 作業は終日実施。現場では朝からパワーショベル2台が焼失した家屋の解体作業を行ったほか、作業員らが被災した店舗から焼けた家財やキッチン用具などを運び出し、待機する4㌧トラックの荷台に手渡しで積み込んだ。

 役場職員は交通整理やがれきの分別を担当。廃材やがれきはいったん同町清水の仮置き場に集められ、後日廃棄処分されるという。

 伊東会長は「社会貢献活動の一環。協会として地域が困っているときはできる限り協力していく」と語った。

 現場を訪れた鎌田愛人町長は集まった善意の輪に謝意を示し、「被災者には1日も早い復興と生活を願う」と話した。