仕事・休暇面をスコアで

 ワーケーション促進に向け、評価スコアを開発した勝代表

ワーケーション施設を評価
バローレ総研「環境わかりやすく確認」

 新たな生活様式の中、休暇を楽しみながら働く「ワーケーション」が注目を集め始めている。奄美市笠利町万屋のバローレ総合研究所(代表・勝眞一郎サイバー大学教授)はこのほど、ワーケーションに適した施設の評価基準となる「施設スコア」を開発した。勝代表は「スコアの開示によって、仕事と休暇のための施設環境がわかりやすく確認できる」と話している。

 同総研は長年、会社の所在地にとらわれない自由な働き方を研究している。今回はワーケーションの促進につなげようと、独自に滞在する宿泊施設の評価手法をまとめた。利用者側から見た施設の“使いやすさ”を数値化したスコア指標はこれまで例がないという。

 スコアは総研ホームページで公開中。Wi―fi(ワイファイ)速度や携帯の電波事情、託児施設の有無などの実務面、観光地としてのロケーションや外食環境、空間のゆとり―など滞在面の10項目を100点満点で評価。▽均衡性▽各項目の点数▽総合点―を軸とした内容となっている。

 利用者は滞在先の選択時に、事業者は施設の改善点に活用できる。今後はオープンデータとして公開し、全国のワーケーション施設の評価マップ制作を進める方針だ。

 勝代表は「施設事業者と利用者の双方が指標に基づいて、充実したワーケーションが実現できたら。奄美群島への入込増にもつながる」と期待し、スコア活用を広く呼び掛けている。

 くわしくは同総研ホームページで。