全国地域安全運動出発式

安全宣言で身近な犯罪などに注意を呼び掛けたちびっこ一日署長たち

身近な犯罪、気をつけて
奄美署 ちびっこ一日署長ら呼び掛け

 11日から始まる全国地域安全運動を前に奄美署(中野誠署長)は9日、奄美市名瀬の同署で出発式を開いた。ちびっこ一日署長ら安全宣言を行い、白バイや青パトがパトロールに出発。子どもや女性、高齢者の犯罪被害防止など、身近な犯罪への注意を呼び掛けていく。

 スローガンは「安全で安心の暮らしを実現するために」。重点項目には、▽子ども・女性の犯罪被害防止▽うそ電話詐欺(特殊詐欺)の被害防止―の2項目を掲げた。

 この日は、奄美署や自治体職員、地域の交通安全活動推進員など約50人が参加。一日署長任命のほか、功労者表彰や感謝状贈呈などを行った。

 式で中野署長は、管内刑法犯の情勢について「認知件数自体は減少傾向にあるが、放火事件など凶悪な犯罪はあり、予断を許さない状況」と報告。参加者を前に「日頃の〝ながら見守り〟などで、子どもたちを守るよう努めてほしい」と呼び掛けた。

 今回は新型コロナウイルス感染症防止の観点から市内の保育所などには依頼は取り止め、同署員の子どもたち5人が一日署長に。ちびっこ署長らは元気に『いかのおすし』などの安全宣言を行い、大きな声で号令を発令。「出発進行!」の合図でパトカーや青パトなどが次々と街のパトロールに繰り出した。

 期間中は、防犯ブザーの贈呈式やボランティア交付式などを実施予定。管内5カ所では街頭キャンペーンなども行う。

 この日の被表彰者などは次の通り(敬称略)。

 ▽九州防犯協会連絡協議会・九州管区警察局伝達表彰 宮重太郎▽県防犯協会・県表彰 屋宮重藏、山口利博▽犯罪未然防止に伴う署長感謝状 ファミリーマート名瀬港町店