加計呂麻諸鈍探鳥会

羽を休めるサシバ(写真提供 高美喜男さん)

諸鈍の田園地帯を散策しながら鳥を探す参加者たち

渡り鳥、昆虫や植物も観察
野鳥の会主催

 NPO法人奄美野鳥の会(鳥飼久裕会長)主催の探鳥会が11日、加計呂麻島諸鈍長浜公園近辺であり、13人が参加した。遠くシベリアや本州から、諸鈍の田園地帯や周辺に飛来する渡り鳥や昆虫、植物などを観察した。

 観察会は鳥飼会長が担当。「諸鈍は昔から稲作をしていたところだが、今は水を張っているところが少なくなった。水があると昆虫がいて、鳥も集まる。この辺りをぐるっと回ろう」とあいさつ後、散策を始めた。

 この日は天気もよく、約2時間でシマアカモズ、アマサギ、サシバなどの旅鳥(旅の途中に奄美に寄る)や冬鳥(奄美で越冬)、リュウキュウツバメ、セッカ、イソヒヨドリなど15種類の鳥を見ることができた。また道端にはモミジバヒルガオなどが咲き、リュウキュウアサギマダラやオオハラビロトンボなどが飛び交い、加計呂麻の秋の一日を楽しんだ。

 参加していた50代女性は「ゆっくり歩けてすごく楽しかった。探鳥会に参加すると、鳥はもちろん、植物や昆虫のことも教えてもらえる。自分だったら見逃すところも、他の人が見ているところを見て自分も気づく。みんなと歩くといろんな発見がある」と話した。

 鳥飼会長は「秋の渡りはまだ始まったばかり。これから1~2カ月すると、もっと見られる鳥の種類が増えるので、ぜひ鳥を探してみてください」と語った。