「ふるさと納税で徳之島の黒糖焼酎を!」

徳之島町と奄美酒類㈱の官民一体であった「ふるさと納税で徳之島の黒糖焼酎を!」キャンペーン=10月31日、徳之島空港

官民連携、空港でキャンペーン
徳之島町&奄美酒類

 【徳之島】「本格焼酎の日」(11月1日)を前に、徳之島町企画課ふるさと思いやり応援推進室と奄美酒類㈱(本社・同町亀津)の官民合同キャンペーンが31日午前、徳之島空港(天城町)であった。来島者たちに同社製品のミニボトルなどをプレゼントして「ふるさと納税で徳之島の黒糖焼酎を!」とPRした。

 徳之島町と奄美酒類㈱は昨年から「本格黒糖焼酎の日」(5月)とは別に、「本格焼酎の日」(日本酒造組合中央会)にちなんだキャンペーンでタイアップ。会場を町内のホテルロビーから今年は空港到着ロビー変更。町公式マスコット「まぶ~るくん」を含め双方から5人が参加。午前中の鹿児島発2便、奄美大島発1便の計3便の到着客たちに、黒糖焼酎ミニボトル(50㍉㍑入り)や「まぶーるくんクッキー」、ステッカー、パンフレット、うちわなどの計150セットを配った。

 参加していた奄美酒類の中村功社長(51)は「本格焼酎の日は毎年鹿児島市内でキャンペーンが行われるが、今年は新型コロナウイルス対策のため中止に。島内キャンペーンを通じ黒糖焼酎銘柄に親しんでほしい」。町企画課ふるさと思いやり応援推進室の堀貴久室長(42)も「同官民連携はありそうでなかった。事業者さんの育成・発展に協力、行政はサービス精神なども学べる。共に学び、徳之島を盛り上げていきたい」と話した。

 こうした信念と努力が奏功し、徳之島町ふるさと納税の総額は右肩上がりに増え2020年度実績は過去最高の約6億5千万円台を達成。返礼品人気で「黒糖焼酎」は和牛肉と豚肉に続いて3番目(約3割)で「リピート率が最も高い」。今年度はコロナ禍のあおりで当初は伸び悩んだが、現在は前年度同期比並みに回復しつつあるという。