周知へ航空3社が協力

航空会社3社も協力して来島客らにチラシを配った

ナイトツアー実証実験開始
奄美空港でチラシ配布

 奄美空港に就航する航空会社3社らは19日、奄美市笠利町の同空港到着ロビーでこの日から始まった「三太郎線・スタル俣線周辺におけるナイトツアー実証実験」の実施を知らせるための周知キャンペーンを展開した。実証実験はナイトツアーの持続可能なルールを検証するもので、期間中は当該地域への車両通行や台数などが制限される。各社社員らは、空港に降り立った観光客らにナイトツアー参加への利用ルールが書かれたチラシを手渡し、取り組みへの理解を求めた。

 キャンペーンは、実証実験開始にあたり来島者への事前周知を図るもの。環境省から相談を受けた世界自然遺産推進共同体事務局が、同路線に就航する日本航空(JAL)グループ、スカイマーク、ピーチ・アビエーションの3社に呼び掛け実現した。

 期間は19~23日の5日間、対象は鹿児島発SKY381便、伊丹発JAL2465便、成田発APJMM541便など島外から到着の5便。3社は協力して来島客にチラシを配布し、期間中の周知に取り組んでいく。

 この日は、環境省や観光団体関係者ら約15人が参加し、午後0時5分着のJAL伊丹便から開始。手荷物検査を終えた観光客らに「実証実験が始まります」とチラシを手渡し、実施への理解と利用ルールの順守などを呼び掛けた。

 チラシを配布したスカイマーク旅客担当の田之上吏香さんは「奄美の魅力を伝え守っていくのは大事なこと。これからも(3社)協力できることは協力して、より一層のアピールにつなげたい」と笑顔。環境省奄美野生生物保護センターの早瀬穂奈実国立公園管理官は「世界自然遺産登録に向け、民間が率先してくれることはとても心強い。これからも島一体となった周知に取り組んでいきたい」と話した。