石けんづくりに熱心に取り組む子どもたち
永久さん講師に石けんとハイビスカスティー作りに挑戦
奄美手熟師会(岬眞晃会長、講師14人)は20日、奄美市名瀬の奄美博物館研修室で2020年度「子ども講習会」の第9回目を行った。今回は永久そのみさん(50)を講師に、石けんとハイビスカスティー作りに挑戦。7組約20人が参加し、それぞれ好きな香りを選んで、石けんづくりに励んだ。
講習会は、子どもたちにものづくりの魅力や奄美への誇りを感じてもらおうと、奄美在住の職人や作家などの有志が集まり、陶芸や昔遊びなどの創作体験を定期的に開催している。
冒頭に、12月14日に急逝した、長年同会の講師を務めた池波陶柳さんに黙とうを捧げた。
石けん作りは、砕いたグリセリンソープを湯煎で溶かし、そこに請島産のウコンと好みのエッセンシャルオイルを混ぜてよくかき混ぜ、タッパーに入れて冷やして固める。子どもたちは5種類のオイルをテイスティングし、好みの香りを選んで自分の石けんに入れていた。
ハイビスカスティーは、ハイビスカスの花びらのみを細かくちぎって湯飲みに入れ、お湯を足す。色が抜けたら花びらを取り除き、レモンを絞り、お好みではちみつを入れる。レモンを入れると色が変わり、子どもたちの歓声が沸いた。
また、なじみはあるものの口にしたことのある人はあまりいない植物を食べてみる、という体験も行った。
参加していた戸口小2年の山口央聖=おうせい=くんは「石けんの材料を溶かすところがおもしろかった。またつくりたい」と話した。
永久さんは「奄美大島は薬草の宝庫。葉は食べられるものがたくさんある。スーパーで売っているものも大事だが、時々でいいので道に生えている植物にも興味を持って欲しい。神さまがくださったものなので」と語った。