出産祝い金を手に伊集院村長と塩見さん家族(提供写真)
「のびのびと育って」
大和村
子どもたちの健やかな成長を願って大和村は22日、同村役場村長室で今年9月に誕生した新生児に出産祝い金を贈呈した。伊集院幼村長から祝い金を受け取った塩見さん夫婦は「大和村の豊かな自然の中でのびのびと育てていきたい」と子育てへの意欲を話した。今年度9人目。
今回、出産祝い金の支給対象となったのは塩見海人ちゃん(3か月)。津名久在住の父・雅人さん(40)、母・さつきさん(37)の第一子として9月25日に誕生した。
塩見さん夫婦は、今年5月に「大好きな奄美の自然の中で暮らしたい」と京都府舞鶴市から移住。雅人さんは「京都も昔と比べて自然と触れる機会が少なくなり、生まれてくる子どもは自然の中で育てってほしかった」と移住の理由を話した。
この日は、同村長室で伊集院村長が祝い金を直接手渡した。伊集院村長は、同村が取り組む0歳児保育など子育て支援を紹介。「おめでとう」など祝いの言葉を贈り、新たな命の誕生を喜んだ。
祝い金は子どもの洋服など生活費に充てるほか、貯金など将来に備えるという雅人さん。「元気で健康に。これからもずっと大和村で育てていきたい」と話した。
なお出産祝い金贈呈は、同村の人口減少や出生率低下に対応する子育て支援の一環としてとして2004年から開始。第一子20万円、第二子30万円、第三子以降は50万円の出産祝い金を支給している。