大和村、ひらとみ朝市にぎわう

例年通りにぎわった大和村年の瀬恒例のひらとみ朝市

 
地元特産品に今年も活気
「福元ダイコン」など人気

 

 大和村の年の瀬恒例市場2020年「年末ひらとみ朝市」(同実行委員会、同村産業振興課主催)が27日、同村の思勝港緑地広場であった。地元の農作物や水産加工品、正月飾りなどを並べた店が出店。早朝から待ちわびたマスク姿の客らがお目当ての商品に殺到するなど、大和村の特産品に活気づいた。

 朝市は、地元農産物の地産地消や農業振興、地域経済の活性化を目的に27回目。今年は新型コロナウイルス対策のため事前告知などを控え、会場内には飲食・休憩スペースは設置せず、シシ汁やぜんざいの振る舞いも取りやめ、ブースのみの販売にした。

 午前9時、販売が始まると時間前から列をなし客らが押し寄せ、会場はお目当ての品を買い求める人らの熱気に包まれた。売り手、買い手ともマスク姿と例年と様相が違ったが、活気はいつも通り。

 店先には、同産業振興課生産の福元ブランドの野菜や果物、まほろば大和漁業集落による鮮魚の加工品、しめ縄など正月飾りなどが市場より安い値段で並べられ、200本用意した一番人気の「福元ダイコン」には今年も多くの人が押し寄せ、飛ぶように売れていった。

 津名久集落から来た中山政子さんはお目当ての福元ダイコンを3本購入。「今年はコロナばかりで大変だったけど、正月はおいしい物を食べながらゆっくり過ごしたい」と喜んだ。