2020年最後の稽古納めで汗を流す部員たち
一年の成果、威勢よく
奄美市内中学・高校柔道生(東泰佑顧問)の「稽古納め」が27日、奄美市の名瀬公民館伊津部分館であった。道場に通う中・高生部員15人が参加し合同で稽古。道場に威勢のよい声を響かせ、一年積み重ねた成果を発揮し合った。
部員は、金久中9人、名瀬中1人、朝日中1人、奄美高4人(うち女子4人)。藤井寿外部コーチら指導のもと週2回の稽古に励んでいる。
同部も今年は新型コロナウイルスの影響で大会中止が相次いだ。藤井コーチは「春先は優勝校と団体で接戦。全国も狙えるメンバーだけに痛かった」。夏にかけては道場が閉鎖されて、走り込みの練習が中心。「柔道着が着られない日が続き、部員らも苦しかったと思う」など振り返った。
稽古に先立ち藤井コーチは「最後の練習。一年の成果を生かせるような稽古にしよう」とあいさつ。部員らは道着に着替えて掛け声に合わせて準備運動。相手と組み合う打ち込み、実戦形式の乱取りなど約2時間、稽古に集中し汗を流した。
来年、柔道を続けるため鹿児島実業への進学を予定している金久中3年の田下誠くんは「(コロナでの大会中止に)試合がしたかった。九州や全国が目標だっただけに悔しい」。小学2年生から通い続けた道場を離れることには「寂しい気持ちはあるけど、高校でもレギュラー目指して頑張りたい」と前を向いた。
最後、藤井コーチは「今年は力を出せる場がなかったが、自分たちにとって何が大事かしっかり考え、来年に備えよう」と激励。全員正座し「ありがとうございました」との言葉で今年一年を締めくくった。
なお、毎年恒例の元日初稽古は新型コロナウイルスのため中止。稽古は1月4日から再開する。