新成人を花で祝福

今井力夫町長(右)から花束を受け取る新成人の南山涼弥さん(左)=知名町=

知名町 式典延期でテッポウユリなど贈る

【沖永良部】新型コロナウイルスの感染拡大を受け、成人式の延期を決めた知名町は11日、新成人に地元産の花を届ける「えらぶの花でお祝いプロジェクト」のセレモニーを同町JAあまみ知名事業本部集出荷場で行った。島内外在住の新成人60人に、新型コロナの収束と再会を願い花束を発送した。

「えらぶの花」を届けて新成人を祝おうと企画。1ケースにテッポウユリ、グラジオラス、ソリダゴが5本ずつ合計15本を入れた。町と保護者からのメッセージも添えた。

セレモニーで今井力夫町長は「成人となった自覚を持ち社会のために頑張ってほしい。苦しくても島の皆さんが応援している」。JAあまみ知名事業本部の福茂治統括理事は「困難を乗り越え、大きな花を咲かせてもらいたい」とあいさつした。

今井町長から新成人代表として花束を受け取った東京の大学に通う南山涼弥さん(20)は「成人式で同級生に会えるのを楽しみにいていた。延期になったのは残念だが、サプライズで祝ってもらいとてもうれしい」と話した。

今月2日に計画していた成人式には、対象者90人のうち、72人が出席する予定だった。延期後の日程は決まっていない。